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聖母マリアの夕べも二日酔い

 「真の酒飲みとは二日酔いをも楽しむものだ」と昔、ある酒飲みが言った。

 ここのところ度重なる飲み会のせいで、二日酔いに苦しんでいる。こうも二日酔いばかり続くと、確かに楽しみ方も覚えてくるから不思議だ。モンテヴェルディを聴くのだ。これが効く。

クライディオ・モンテヴェルディ

 クラウディオ・モンテヴェルディは、1567年に生まれ、1643年に没したイタリアの作曲家。ルネサンス期からバロック期への転換期の時代を生きた天才だ。そのモンテヴェルディの宗教曲の中に、「聖母マリアの夕べの祈り」という曲がある。敬虔な祈りに満ちた素晴らしい曲で、昔、宇野功芳氏の書いた「新版・クラシックの名曲・名盤」(講談社現代新書)という本を読み、一気にハマってしまった。少し引用させていただく。

「こんなに深い味をもった、滋味尽きない音楽を、私はそれまでに全く知らなかった。ずいぶんいろいろな音楽を聞いてきたつもりだったが、これほど感動的な名曲があるのかと、私はその日からこの曲に夢中になった。それ以来、しばらくの間は、寝ても覚めてもこの曲のどこかの部分が耳に鳴り、この曲以外のどんな音楽も虚ろにしか響かない日々が来る日も来る日も続いた。まさに中毒症状である。」

この曲集の後半に「マニフィカト(Magnificat)」という曲が出てくる。奇蹟的ともいえるほど美しい曲なのだが、二日酔いで聴くのはまさにここだ。もちろん二日酔いが最高潮の朝は無理だ。まず何もできないし、何も聴きたくない。聴くのは、峠を越し、少しだけ快方に向かい始めたときだ。ここでマニフィカトを聴く。

これまでの暗黒の苦難が取り除かれ、魂は浄化され、神の祝福に包まれる。

何と劇的な二日酔いだろうか。

演奏はなんといっても宇野功芳さんの推すシュナイト指揮・レーゲンスブルク大聖堂聖歌隊らが素晴らしい。(残念ながら現在は絶版になっているようだ。)

[試聴]↓残念ながら感動はシュナイト盤に遠く及ばないが
http://ml.naxos.jp/?a=BIS-CD-1071-72
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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

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