スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ブリテン 「ヨルダンを渡ったジョンソン」から「蜘蛛とハエ」

 ベンジャミン・ブリテンはイギリスの・・・と昨日も一昨日も書いたのですが、この人はホントにいろんな曲を書いています。今日聴いたのは、 「ヨルダンを渡ったジョンソン」という劇のための音楽。なんでジョンソンはヨルダン川を渡ったりするのか、そもそもジョンソンって誰なのか、私には皆目見当もつきませんが、その中の「蜘蛛と蝿」という曲は、ナイトクラブの場面なんだそうです。聴くとビックリですが、見事なまでにムーディーな音楽。CDの紹介文にある通り、「ブリテンの懐の深さを見る思いがします」。

[試聴]
http://www.youtube.com/watch?v=GD3g2o1IJpE

スポンサーサイト

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

ブリテン シンプル・シンフォニー

 ブリテンはイギリスの作曲家で・・・と昨日も書いたんですけど、本当にいろんな曲を書いています。今日聴いたのは、初期の作品から「シンプル・シンフォニー」。シンプル(単純な)というタイトルの通り、弦楽オーケストラという簡素な編成による、楽しい曲です。特に楽章ごとに明確な性格が与えられており、それぞれのタイトルは以下の通りとなっています。

第1楽章 騒々しいブーレ
 ブーレは17世紀フランスの地方の速いテンポの2拍子の舞曲。各楽器の掛け合いが楽しいです。

第2楽章 遊び好きのピチカート
 全パートがピツィカート(弓ではなく指で弦をはじく奏法)で演奏されます。こうやって聴くと、弦楽器ってギターに似ているなあと思います。ちなみに弓でひくときは、駒の近く(コマからちょっとだけ離れたところ)をこするんですけど、ピツィカートの時は、黒い指板(しばん)の上の駒寄りのところををはじきます。駒の近くをはじいちゃうと、ピンピンした音というか、いい音がでないんです。

第3楽章 感傷的なサラバンド
 サラバンドは、3拍子による荘重な舞曲。前の楽章とは打って変わって、弓を使った弦楽器。ピツィカートに対して弓を使って弾くことをアルコといいますが、同じアルコでもリズミカルな第1楽章とも違った、しっとりとした曲です。中間部の旋律の美しさは白眉です。ちなみに弓のこする部分は、遠くから見ると一枚の白いプレートのように見えますが、実は馬の尻尾の毛を何十本と束ねたものをピーンと張ってできてます。ただ馬の毛もそのままではサラサラヘアで、弦の上をすべってしまうだけですので、弾く前にベタベタ成分を塗りつけます。これが松脂(まつやに)です。サラサラヘアからベタベタヘアになることで、初めて摩擦が生まれて弦が振動するわけです。ちなみにこの弓。水道の蛇口と一緒で弓の一番端っこ(付け根)を時計回りに回すとどんどんピーンと張っていきます。逆に反時計回りにすると緩んでいきます。使うときだけ張って、しまうときは緩めておかないと、毛が引っ張られ続けてすぐに伸びすぎてしまいます。

第4楽章 浮かれ気分の終曲
 「コン・フォーコ(火のように)」と指示される終曲は、エキゾチックな雰囲気漂う曲。この楽章が一番弾いていて楽しいです。


[試聴]
http://www.youtube.com/watch?v=nBFGUejVNU0
http://www.youtube.com/watch?v=Wc1_8sbXfBI
http://www.youtube.com/watch?v=yzyCPvw2gL4

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

ブリテン 青少年のための管弦楽入門

 ベンジャミン・ブリテンは1913年に生まれ、1976年に没した20世紀を代表するイギリスの作曲家の一人です。この人はなんというかいろんなことをやってます。中でも有名な曲の一つが「青少年のための管弦楽入門」という曲で、タイトルも面白いですが、内容も面白いです。ナレーション付となしの2ヴァージョンがあるんですが、特にナレーション付を一度聴くと、オーケストラの楽器というのが一通りわかってしまうという、大変お得な一曲です。というのもこの曲、当時の教育映画、今で言うと教育番組にあたるんでしょうか、そのために書かれたからです。冒頭は、17世紀イギリスの作曲家ヘンリー・パーセルの書いたカッコイイメロディーが現れ、それがいろんな楽器によって変奏(ヴァリエーション)がなされていきます。最後は壮大なフーガによって締めくくられる、純粋に音楽作品としても楽しめる一曲。一粒で二度美味しい。まさにグリコ。



[試聴]
http://www.youtube.com/watch?v=sH6lINJGnmk
http://www.youtube.com/watch?v=9uMGxlqlEvw
http://www.youtube.com/watch?v=Pb8i1htIpg0
http://www.youtube.com/watch?v=aYWOMyJnrRY

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

ブリテン 無伴奏チェロ組曲第1番作品72 | アルバン・ゲルハルト

 先日、ドヴォルザークのチェロ協奏曲で好演を聴かせてくれたアルバン・ゲルハルトが気になり、CDを聴いてみた。OEHMSclassicsから出ているもので、ブリテンとJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲とコダーイの無伴奏チェロソナタが入っている。この中で、特にブリテンが素晴らしかった。

アルバン・ゲルハルト

 ベンジャミン・ブリテン(Edward Benjamin Britten)は、1913年に生まれ1976年に没した、20世紀を代表するイギリスの作曲家だ。調性の時代はとうの昔に終焉を告げ、世の中が無調に向かって走っていた20世紀にあって、調性的で保守的な作品を書いた。この無伴奏チェロ組曲も20世紀後半に書かれたことを考えると、やはり保守的であるともいえるわけだが、「ブリテンにしては」斬新な味わいを楽しむことができる。雄弁に語るチェロの妙味。無伴奏、すなわちチェロ一本だけで、これだけの世界を構築できるのだから、やはりブリテンはすごいわけである。

 さて、この無伴奏の組曲は全部で9曲からなる。1960年秋のロンドンで、かの偉大なるチェリストのロストロポーヴィチと出会ったことをきっかけにして生まれた一連のチェロ作品の一つだ。当然、ロストロポーヴィチのために書かれた作品であるから、これまで彼の演奏こそが名演・名盤だと信じてきたし、それは今も変わらない。だが今日ゲルハルトのチェロを聴いてみて、ああ、こういう風にも楽しめる曲だったのかと嬉しくなった。

 第一曲目冒頭から、今回使用された名器「ゴフリラー」の音色を堪能することができる。特に低音の重厚な響きが素晴らしく、チェロの醍醐味を余すところなく感じられる演奏だ。ブリテンの書いた、少しだけ現代風の組曲に、過剰な没入を避けたゲルハルトの明晰なアプローチがとても良く合っている。これぞ21世紀の名演奏だ。

[試聴]
http://ml.naxos.jp/album/OC332

アルバン・ゲルハルト公式サイト(音が出るので注意)
http://www.albangerhardt.com/

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。