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対位法の変動・新音楽の胎動 ルネサンスからバロックへ 転換期の音楽理論

 おそらく今年読んだ中で、最も面白い音楽書であったと思う。今年の9月に春秋社から出た、東川清一編「対位法の変動・新音楽の胎動」という本で、サブタイトルには、「 ルネサンスからバロックへ 転換期の音楽理論」とある。


対位法の変動・新音楽の胎動


 中でも興味深いのは、対位法の研究者であるクヌズ・イェバサンとクロード・V・パリスカのものだ。それぞれ別の機会に書かれたもののようだが、前者が総論的な立場から対位法の歴史を概観し、後者が各論的な立場から一層の深化をという流れとなっている。これまでルネサンス、バロック、古典派という音楽史の流れの中で、ルネサンス期のパレストリーナを経てバロック音楽のバッハへという風に、一本の線のように「進化」してきたと考えていたのだが、本書を読んで、進化ではなく「選択」であったということに気づかされた。
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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽