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東京都交響楽団ハーモニーツアー2008→2009 長野公演

 オケを生で聞くのはこの前、サントリーホールでブルックナーを聴いて以来だろうか。長野には珍しく、東京都交響楽団(都響)が長野県県民文化会館大ホールに来ると聞いた時はさして食指が動かなかったが、しかもコンチェルトはベートーヴェンでゲルハルト・オピッツが弾く、というので、つい「触手」が動いてしまった。というわけで大雪の中、久し振りにオーケストラを聴きに出かけた。

都響 長野公演


 プログラムは、以下の通り。

ブラームス ハンガリー舞曲第1番ト短調
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」
ドヴォルジャーク 交響曲第9番「新世界より」ホ短調作品95

指揮:レオシュ・スワロフスキー
演奏:東京都交響楽団
ピアノ:ゲルハルト・オピッツ

・・・・・・いまどき珍しいほどの、ものすごく王道を行くプログラミングである。地方だとこうしないと入らないのだろうか。。。複雑な心境である。


東京都交響楽団 長野公演


 一聴して驚いた。
 本命のオピッツよりも、本場チェコの指揮者スワロフスキーが振るドヴォルザークよりも、まずもって感じたのは、「都響ってこんなにうまかったんだ!」ということだ。(失礼かもしれないが)昔(かなり昔になるが)、関東に住んでいた頃は何度か聴いた記憶があるが、その頃はこんな風には感じなかった。それが今日聴いたオーケストラは、同じ都響と思えないほど、レヴェルが向上し、見事な好演を聴かせてくれた。特に弦楽器がうまい。素晴らしすぎる。これがS席ですら4,000円で聴けたというと、なんだか申し訳ない気がしてくる。もっととってもいいのではないか。いや、コストパフォーマンスを重んずる私としては、とてもありがたいことなのだけど。

 本命のオピッツはさすがである。決してパフォーマンスに走らず、堅牢な音の大伽藍を作り上げていた。ただ残念なのは、ピアノのコンディションだ。聴いた席が悪かったせいもあるかもしれないが、音が伸びず、整調や整音に疑問を感じた。

 ドヴォルザークは素晴らしいの一言。さすがチェコの指揮者である。全体を通してアンサンブルやディナーミクの乱れなどもあったが、そんなことは関係ないくらい、気合いの入った演奏だった。個人的には2楽章がもっと緻密なアンサンブルをしてほしかったが(冒頭の木管からして痛すぎる合わなさだった)、これはまあ仕方がないのかもしれない。



 東京から来たオーケストラに、心からの感謝。



東京都交響楽団 プログラム

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軽すぎるベルリン・フィル

 一聴して、アメリカのオケだろうと思った。

 無論、今に始まったことではない。フルトヴェングラーの後のカラヤンだって、それは大きな変化があったのだと思う。でも特にクライディオ・アバドのあたりから確かな変化があったし、サイモン・ラトルが首席指揮者となってからは急速かつ劇的に変わったように思う。このところベルリン・フィルの音を聴いて来なかったせいか、一昨日NHK-FMでやっていたベルナルド・ハイティンク指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会を聞いて、正直複雑な思いだった。

 今日、オーケストラの国際化は当然のことであるし、これだけ西洋クラシック音楽がグローバルスタンダードとなった現代に、今更お国柄だのオーケストラ固有の音色などを言うことはおかしいのかもしれない。しかしそれにしたって、かつてフルトヴェングラーやカラヤンが指揮するあの重厚なサウンドに憧れ、LPレコードや初期のCDを擦り切れるほど聴いた者からすると、途方もない寂しさを感じるのも事実だ。今日聴いたベルリン・フィルは、決して「ドイツの」オーケストラとはもう呼べない。かつてのドイツ的なサウンドは姿を消し、スリム化し反応速度を向上させたスポーティーな国際オーケストラの音がした。


ベルリン・フィル


 無論、こうした世界標準化ともいうべきオーケストラの国際化は、アンサンブル水準の向上や、より幅広いレパートリー、新時代の音楽嗜好への対応など、良い面も多々あろうし、こうしたサウンドが嫌いな訳ではなく、これはこれで十分な魅力を感じる。だがその一方で「残したい音」というのがあるのも確かな事実だ。特にベルリン、ウィーン、ロイヤル・コンセルトヘボウなどの各フィルハーモニーの伝統的な音色は無形の世界遺産だ。そのベルリン・フィルが、なにもここまで新時代的な音になる必要はないのではないか。それともベルリン・フィルだからこそ、こうした最新の音を追い求めるのだろうか。例えばベルリン・フィルを2つにして、一つは最新のサウンドで演奏し、もう一つは伝統のサウンドを堅持してとか。

 ・・・やっぱり無理かアップロードファイル

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フォンタナ・フィルハーモニー管弦楽団

少し前、大阪センチュリー交響楽団への補助金打ち切り問題が取りざたされたが、それとは別の団体で、大阪で株式会社がオーケストラを経営している・・・というか、株式会社という形態を採用するオーケストラがあるということを、知った。(2年間も知らなかったとは不覚だ。)社名を「フォンタナ・フィルハーモニー交響楽団」といい、楽団名を「フォンタナ・フィルハーモニー管弦楽団」というのだという。早速、ウェブサイトを覗いてみた。http://www.fpo.ne.jp/

演奏会案内などを見ると、中には「2人のハ短調交響曲コンサート」のように気になる演奏会もある。ただきっとすごく考え抜かれた2曲なのだろうと考えつつ詳細を見ると、プログラムにはベートーヴェンの5番とブラームスの1番と書かれており、はてなマークが2つくらい頭に浮かんだのも事実なのだが。(そりゃ関連性がないわけではないんだろが、大阪のオケなのだから、もうちょっと意外性というか、ひねりが欲しいと思う。)

まあそれよりも気になることは、やっぱり演奏。・・・特にアンサンブルの力が露骨にわかってしまう。とりわけ木管か。

でも「クラシックの敷居の高さを取っ払い、入門層を開拓する」という理念は良いことだと思う。またこうした活動によって、クラシック音楽の演奏機会が増えること、消費者が増えること、若手演奏家の受け皿が増えることなど、素晴らしいことだと思う。私なんかが一人応援したところで何にもならないが、今後も頑張ってほしいと思う。

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