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ワーグナー 歌劇「タンホイザー」 | ルネ・コロ(Ten.)アルブレヒト指揮ハンブルク国立歌劇場管弦楽団

 お盆休み最終日。昨日に引き続いてオペラを見た。先日の大整理で出てきた古いビデオ。1996年6月2日NHKホールにおいて行われた、ハンブルク国立歌劇場の日本公演である。ルネ・コロがタンホイザー役を、ナディーヌ・セクンデがエリーザベト役を演じたもので、NHKで昔放送されたものを録画しておいたものだった。以下、あらすじ。(完全にネタバレしてます。ご注意ください。)

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 タンホイザーは、歌の名手であり騎士。領主の姪エリーザベトと精神的な愛を結んでいたが、やがてより官能的な愛を求めてヴェーヌスブルク(女神ヴェーヌスが住まう地)へと趣き、肉欲の限りを尽くす。勝手な奴である。しかし無限に続くそんな生活に嫌気がさし、強い意志をもって元の世界ヴァルトブルクへと戻る。戻ったところをたまたま通りかかった元同僚の騎士ヴォルフラムや領主に発見され、彼らは城に戻ることを勧めるが、タンホイザーはヴェーヌスベルクにいた罪の重さから頑なに拒む。しかし「エリーザベトが待っている」との言葉で一転して前言を撤回し、城に戻ることに同意する。調子のよい奴である。城に戻ると騎士たちによる歌合戦が開催されて、タンホイザーも出場。お題は「愛の本質」についてを歌うというもので、他の騎士たちが清らかな愛を歌うのに対し、タンホイザーは空気を読まずにいちいち反論。しまいにはヴェーヌスをたたえる下品な歌を歌い、殺されかけるも、エリーザベトの嘆願により救われる。されど神を冒涜した罪は重く、領主は「ローマへ行って懺悔して許されたら帰ってきてもいいよ。」とタンホイザーを追放し、彼は巡礼団に加わって旅に出る。さらに時間は経過し、毎日タンホイザーの赦しを願って祈るエリーザベトのところに、ローマからの巡礼団が帰着する。しかしその中にタンホイザーはいない。思い込みの激しいエリーザベトはこうなったら自分の命をささげてでも神の許しを得るしかないと消える。夜の暗闇の中で歌うヴォルフラムのところに、ボロボロになったタンホイザーが現れる。しかし彼が口にしたのはヴェーヌスブルクの快楽を知った罪は重く、赦しは得られなかったこと、そして「この杖に若葉が芽吹いたら赦してあげるけど、そうでないと地獄の炎に焼かれる必要があるよ」という実現不可能なことを言われたというものだった。絶望に暮れるタンホイザーはもう一度ヴェーヌスブルクへ招かれることを願い、再び彼の前にヴェーヌスブルクが現れる。引き留めようとするヴォルフラムとのもみ合いの中、ヴォルフラムが叫んだ「エリーザベト!」の一言でタンホイザーは正気を取り戻してヴェーヌスの誘惑を断ち切る。そこへ現れたのは、自ら命を捧げたエリーザベトの葬列。タンホイザーは彼女の遺体にすがり、息を引き取る。そこへ神の恩寵により杖に若葉が芽吹いたことを知らせる一団が現れ、タンホイザーの魂が赦しを得たことを示して終わる。
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 基本的に長所を取り上げることを旨とするこのブログであるので、この来日公演については多くを書かないでおく。ただヴェーヌスブルクとヴァルトブルク、すなわちディオニュソス的音楽とアポロン的音楽というギリシア時代以来の背反する二つの世界を、新旧二つの音楽スタイルで見事に描いたヴァーグナーの凄さを改めて実感。笛(アウロス)と竪琴(リラ)が象徴する2つの世界、2つの音楽による大きなオペラである。

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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

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