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ハンソン 交響曲第1番ホ短調「ノルディック」 | ジェラルド・シュワルツ指揮 シアトル交響楽団

 ひと雨ごとに涼しさを増し、秋も次第に深まる10月である。季節に合わせて、というわけでもないのだが、今日は少し涼しげな曲を聴きたいと思って棚をごそごそと探すうちに、久しぶりにアメリカの作曲家ハワード・ハンソンが1922年に書いた交響曲第1番「ノルディック(北欧風)」を思い出して取りだしてきた。ジェラルド・シュワルツがシアトル交響楽団を振ったもので、これまで出会った同曲の演奏の中では最良のものと考えている。(欲を言えばもう少し推進力が欲しいけれど。)


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 ハワード・ハンソンは、1896年に生まれ1981年に没したアメリカの作曲家である。生没年からすると20世紀の作曲家ということになるから、作風は非常に現代的なものかと連想しがちだが、ハンソンは生涯を通じて同時代の主流を為した調性感の乏しい音楽に疑問を持ち続け、自らは新ロマン主義の作風を堅持した。そのおかげで、20世紀の音楽にも関わらず非常に聴きやすく、分かりやすい。特にスウェーデンに起源をもつ両親の家系に生まれたハンソンは、多くの作品で北欧を題材に取り上げており、シベリウスが好きな方ならば、きっとハマる作曲家だろう。(うちの奥さんのように「北欧に実際住んで自然の厳しさを生活として体験したことのない人が、北欧の観光的な良い印象だけを持って書いた曲」と評する人もいるけれど、私は大好きである。よっぽど温暖な神奈川から雪深い信州に嫁いできた時の経験がトラウマのようだ。第2楽章を陰鬱な雰囲気の「Adagio malinconico assai - 雪かきの日々」にしたいのだそうだ。奥さん、すみません。。。)

 今日聴いた交響曲第1番もまた、「ノルディック」というタイトルが指し示す通り、そうした北欧を扱った作品である。峻厳な北欧の自然を想起させる旋律。第1楽章の冒頭を聴いた瞬間から、北欧の海と山と空と大地とが眼前に広がる。全3楽章から成っており、そのどれもが美しい旋律とレスピーギゆずりの華麗なオーケストレーションに満ちており、まるで映画のシーンでそのまま使えるような20世紀ノスタルジーなサウンドに溢れている。

[試聴]※演奏は違うけれど
<第1楽章>Andante solenne - Allegro con forza(前半)


<第2楽章>Andante teneramente, con semplicita


<第3楽章>Allegro con fuoco(後半)


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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

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