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シューマン 「夜曲」作品23 ヘルベルト・シュフ(ピアノ)

 今日のWQXAの曲目を見ていると、久し振りにハインツ・ホリガーの名前を見つけた。ハインツ・ホリガーといえば、私がバロック音楽を好きになるにあたって随分とお世話になった天才オーボエ奏者だが、作曲家としての作品には触れたことがなかった。そこでいろいろ探したところ、ナクソスでこのアルバムを見つけた。ヘルベルト・シュッフ(シュフ)という人が、シューマン、ホリガー、スクリャービン、ラヴェル、モーツァルトを録音したアルバムである。ちなみに本論とはまったく関係ないが、悔しくなるほどのイケメンである。実にけしからんヾ(*`Д´)ノ

ヘルベルト・シュッフ


 なるほどよくできたプログラムで、ロマン派のシューマンの後に唐突に現代の無調音楽(ホリガー)がやってきて、次は妖しいスクリャービンの後、ラヴェルがきて、最後は古典派のモーツァルト・・・・・・ってシュフさん・・・

 全然関係性がないじゃないですかΣ( ̄ロ ̄|||)

 とおもったら、アルバム名を見て納得した。「Nachtstucke」・・・「夜の作品たち」または「夜のかけらたち」とでもいったところか。確かにそう思って曲目を見ると納得である。

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シューマン 「夜曲」 Op. 23

ホリガー 「エリス」

スクリャービン ピアノ・ソナタ第9番 ヘ長調 「黒ミサ」 Op. 68

ラヴェル 「夜のガスパール」

モーツァルト 「アダージョ」 ロ短調 K. 540
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 一言で言って素晴らしい。何が素晴らしいのかといえば、このヘルベルト・シュフのピアノである。とにかくうまい。群を抜く世界トップクラスの技術もさることながら、絶妙のタッチと明晰な音色で非常に清潔で理性的なピアニズムを感じる。クリアなピアノ・・・というと、冷たい印象となることが多いが、シュフの音は、まさにピアノらしいふくらみのある音で、片時もコクや深みを失っていない。ただの技術屋ではなく、楽曲を見事に消化し把握しきった大きな演奏である。それゆえに野心的なこのプログラミングも奇をてらった感がまるでない。すべてが自然と存在し、つながっていくのである。

 どんな人なのだろうか・・・と思い、公式ページのプロフィールを見て驚いた。少し長いが、引用しておく。

「ヘルベルト・シュフは、1979年にルーマニアのTemeschvarに生まれ、最初のピアノのレッスンをMaria Bodoに受けた。社会主義体制崩壊の直前に、一家はドイツへと移住し、ローゼンハイムのKurt Hantschのもとでピアノを続けた。12歳の時、ザルツブルグのモーツァルテウムの若い学生となり、Karl-Heinz Kämmerlingのもとで研鑽を積んだ。2004年から2005年にかけて、カサグランデ国際ピアノコンクール(イタリア・テルニ)、ロンドン国際ピアノコンクール、ウィーンの国際ベートーヴェンピアノコンクールといった多くの重要な国際コンクールで優勝。」

 概ねこんなようなことが書いてあるハズであるが(汗)、1979年生まれの若手ピアニストがこのような堂々とした演奏をするのか、と正直驚いた。

 まず冒頭のシューマン。夜の旅のはじまりにシューマンを持ってくるなんて、シュッフ、わかっているではないかと思いつつ聴き始めた。ただこの演奏は、シューマン独特の音世界にどっぷり・・・と期待すると面食らうかもしれない。シューマンの世界には十分な配慮をしつつも、常に冷静に理性的に処理している。でもそれでいて気がつくと私たちはいつのまにか、あのシューマンの、あの黒く深い森の中に、いるのである。しかもかなり奥深いところに。演奏スタイルにしても、無駄な作為が一切感じられない。気負いのない自然に流れるシューマンというものが、こんなにも美しく、素敵なものだとは知らなかった。

 1979年ということは、今年でちょうど30歳ということか。今後のシュフに期待大である。


[試聴]
http://ml.naxos.jp/album/OC733

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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル 2009年長野公演

 ポーランドのピアニスト、クリスチャン・ツィメルマンの長野公演に行ってきた。場所は長野県県民文化会館大ホール。2000以上のキャパをもつこのホールであるが、客入りは概ね満員。さすがはツィメルマンである。


クリスチャン・ツィメルマン 長野公演


プログラムは以下の通り。

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J.Sバッハ:「6つのパルティータ」より第2番ハ短調 BWV826
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品 111

(休憩20分)

ブラームス:4つの小品 作品 119
シマノフスキ:ポーランド民謡の主題による変奏曲 作品 10
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 バロックに始まり、古典派を経てロマン派へ。最後はツィメルマン氏の故郷であるポーランドの作曲家シマノフスキの後期ロマン派の影響色濃い初期の作品という、考え抜かれたプログラミングである。今日の長野は蒸し暑く、ホールは湿気がこもってしまって音が飛びにくい状態だったが、そんなことは関係ないくらいに素晴らしい演奏であった。

 まずはバッハのパルティータ。この古楽全盛の時代にバッハをピアノで弾くということは、それなりの意義のあることだと思うし、ツィメルマンのような大ピアニストが弾くとなればなおさらである。一見さらさらと紡がれるツィメルマンのバッハであるが、ピアノならではのディナーミクとタッチによる音色の変幻、そして各声部が別の人間によってひかれているのではないかと思えるほど独立したアーティキュレーションによる緻密なアンサンブルだった。特にダンパーペダルの使用を抑制した第3曲サラバンド以降の3曲が印象に残った。

 続いてのベートーヴェンのソナタ。32曲あるうちの最後のソナタであり、後期の最高傑作であるこのソナタを、大きなスケールで描ききった。静と動、光と闇というように、非常にドラマティックな対比が行われ、アクションのフレンジひとつひとつまで感じているのではないかと思われるほど見事にピアノを制御しきっていた。

 後半のブラームスは、地味な作品。ネクラなブラームスが晩年、孤高のさびしい人になって書いた曲といった感じの作品だが、音のバランスが美しく、和声そのものの魅力を存分に堪能できた。

 最後のシマノフスキはケタ違いのテクニックと表現力。クライマックスは怒涛の勢いで、しかし一瞬もコントロールが乱れることなく演奏された。

 期待を上回る素晴らしいコンサートである。もっと丁寧に書いておきたかったが、時間がないのが残念だ。明日、もう一度書き直すかもしれない。

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オーヴェルジュ・ド・リル ナゴヤ

 最大16連休などと言われたゴールデンウィークであるが、こちらは一日も休めなかった。というわけで、先週の土曜日から今日までの4日間、少し遅いGWを過ごしている。

 初日の土曜日、そういえばこのところろくな家族サーヴィスをしていないことに気づく。これはいけない、と思って奥さんにどこか行こうかと聞いたところ、「たまにはフランス料理みたいな美味しいものが食べたい!」とおっしゃる。ちょうど名古屋に行く予定があったから(職場の方の結婚式でスピーチなのだ)、じゃあ出発の日を早めて、今夜から名古屋で・・・と思ってレストランを予約することにした。「オーヴェルジュ・ド・リル ナゴヤ」(リル川のほとりの宿泊設備を備えたレストラン)というフランスの田舎町に本店があるレストランだ。

 ホームページで調べたところ、この名古屋店は、「今名古屋で最も話題の「ミッドランド スクエア」の42階にオープン。パリの喧騒から遠く離れ、コウノトリが飛び交い、白鳥が小川を泳ぐ美しいレストランを、新たな魅力ある天空のレストランとして表現」したとのことで、随分とお洒落なお店である。

 お洒落なお店、いいなあ。奥さん、お洒落なお店、喜んでもらえるかなあ。お洒落なお店・・・・・・お洒落な・・・・・・ん?(・_・)

お洒落なお店ですってぇっ!?Σ(゚ロ゚ノ)ノ

 これはマズイ。マズイったら、マズイ。
 なぜって・・・日本酒をこよなく愛する私と奥さん。

 当方、フレンチなんて初心者だからである(汗)。

 きっと、高級なフランス料理のお店というのは、身長2m以上体重100キロ以上の怖そうな黒服のメートルドゥが入口で待ち構えていて、ビクビクしながら服装チェックされて、何とか入れてもらって、そうするとソムリエがやってきて「当店に来るお客さんなんだから、当然これくらいわかるだろ?」的にワインリストをただ置いて去って行って、値段も書いてないワインリストはフランス語だけで、しょうがないからおそるおそる「あの・・・コレを」とか言って指さすと、ソムリエが「シャトー・$%&#%*‘‘*@;%%&ですね?こちらは&%#%&になさいますか?それとも#%#$$になさいますか? ・・・かしこまりました。」とかわけのわからないまま進んで、気がつくとお支払いが大変なことになっているに違いないのである。(←すべて妄想)

 しかし奥さんのキラキラ輝く目を見ていると、今更、「やっぱりフレンチじゃなくて、和食にしようか」などとは言えるわけもなく、そもそも有名なお店に当日の予約であるから、予約でいっぱいという可能性もあるわけだし、GWの家族サーヴィスの全てがこの一戦にあると思い、一層の奮励努力をもって電話をした。まさにZ旗を掲げた東郷平八郎提督のような気分である。

「お電話ありがとうございます。オーヴェルジュ・ド・リル・ナゴヤでございます。」

 電話に出たのは、身長2m以上体重100キロ以上の怖そうな黒服の・・・ではなくて、明るくて爽やかな感じの女性だった。一気に緊張がほどけそうになるのをこらえ、がんばって続ける。

「あの、今夜いきなり予約というのは厳しいでしょうか?」
「はい。大丈夫ですよ。ただ、お時間が7時からか、7時半からか・・・」
「じゃあ、7時からお願いします。」

 あっけなく、お洒落なお店決定である。(;・_・)
 おっと、そうだ、アレを伝えなくちゃ。作戦が開始されてからでは遅い。

「で・・・あの・・・お恥ずかしい話なのですが。。。」
「はい?」
「当方、フレンチ初心者なのですが大丈夫でしょうか?」
「大丈夫ですよ~(笑)」

 良かった・・・初心者でも大丈夫とのことである。もし「大変申し訳ございませんが、当店は初心者の方にはいささかハードルが高いかと存じます。」なんて言われたら、戦意喪失著しいところであった。こちらの育ちの良さはバレてしまったものの、コロコロと笑って頂けてこの女性の優しいご対応で、本当に救われたのである。

 後は長野駅発の特急しなのに乗って、1900より勇猛果敢なる作戦決行である。

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 名古屋についたのは夕方。名古屋駅前で買い物をしたりして時間をつぶし、19時少し前にお店へ。出迎えてくださったのは、身長2m以上体重100キロ以上の怖そうな黒服の・・・・・・ではやっぱりなくて、スマートなスーツ姿の方。よかった。ウェイティングルームで5分ほど待って、店内(?)へ。3~4mはあろうシャンデリア(しかも木製!)のある、お洒落なお店である。


rooms_1.jpg


 席につくと、大きなお皿の上にナプキンと今日の献立がのっていた。

オーヴェルジュ・ド・リル メニュー

 おそるおそる開けてみると・・・。

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ボルシチの冷製 サワークリーム添え

パテ・アンクルート オーベルジュ・ド・リル風

ラングスティーヌとローメインレタスのポピエット

鴨胸肉のロティー 腿肉とアプリコットのフィユテ
ソース・ポワヴルヴェール

プレデセール

サフランの香るマンゴーのカルパッチョとそのソルベ
マドレーヌショコラを添えて

コーヒー

小菓子
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 やっぱり分からない(笑)。
 ポピエットってなんだろう?ニコレットなら知ってるのだが・・・。

 と、そこへ山岸さんというソムリエさんが登場。ワインリストを持ってきてくれたが、そもそもポピエットをニコレットの仲間かどうか(小声で)真剣に討論を始めていた我々である。どれが合うのか、見当がつかない。やっぱり電話の通りお任せでお願いしますというと、すいすいと選んでくれた。畑単位で名乗ることが許された美味しいワインなのだとか。さすがプロである。

 そこへもうお一人、太田さんというソムリエさんもやってきて、リラックスすればいいし、分からないことがあったら遠慮なくどんどん聞いちゃって大丈夫ですよというお話を聞く。ものすごくフレンドリーなお二人の接客に一気にくつろぎ(←我々二人は単純なのである)、それから食べ終わってお店を出るまでの3時間半、いろいろなことを聞いて本当に勉強になり、また楽しい時間を過ごすことができた。

 太田さんからは、料理やマナーについて、たとえば魚用のフォークにはボコっとへこんだ部分があるから、それで見分けをつければいいとか、何故ヘコみがあるのかといえば、昔はこのヘコみを使って小骨をそいだ名残なんだとか、ナプキンはどうたたんでどう使うのが良いとか、果てはデザートにチーズを何種類かお願いしたところ、ブルーチーズにはジャム系が合うとか、このタイプにはナッツが合うとか、・・・他にもたくさん、本当に詳しく教えてくださった。

 山岸さんからは、ワインと葉巻について。たとえば冬場はシャルドネというブドウで作るブルゴーニュの白が合うけど、夏場はソーヴィニョン・ブランとセミヨンから作るボルドーの白が面白いとか(冷えているうちはソーヴィニョン・ブランというブドウが強く出て爽やかで、後半、温度が上がってくるとセミヨンが出てきて深みのある味を楽しめるとのこと)、一本の葉巻でもカットの仕方、吸う場所によっても味わいが違うこと。時間をかけて楽しむという点で、ワインと葉巻には多くの共通性があることとか、果ては私達夫婦のような飲兵衛にオススメの(笑)愛知の観光名所などなどなど・・・。


鴨胸肉のロティー オーヴェルジュ・ド・リル



 考えてみれば奥さんも私もほとんどお店の方としゃべりっぱなしの三時間半。しかもソムリエの方お二人がかりでというのは全く贅沢な話で、レッスン料を別途お支払しないといけないのではと思ったほどだったが、皆様、本当に親身になって楽しく過ごせるよう、また別のお店に行っても使えるようにと接客してくださった。このお店に来て本当によかったと思った。


うまーっ
(↑奥さんが食後の心境を描いた落書きをくれた。)


 うまかった。


 追伸
 帰りがけにお店から、クッキーをいただいた。

オーヴェルジュ・ド・リルの箱

 これもまた・・・

オーヴェルジュ・ド・リルのクッキー


 うまかった。

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ひつまぶし | 名古屋

 職場の同僚の結婚式に呼ばれて、名古屋まで行ってきた。帰りがけ、名古屋名物といえば・・・ということで、帰りがけに店に駆け込んだ。ウナギとご飯の組み合わせで3種類の食べ方を味わえるひつまぶしである。(もっと時間があったらいろいろなお店を回れたのだが、残念である。)

 出てきたうなぎとご飯を三等分して・・・。
ひつまぶし


 最初はそのまま食べる。
ひつまぶし そのままで


 次は薬味とわさびで楽しむ。
ひつまぶし 薬味とワサビで


 最後のいっぱいはお茶漬けにしてサラサラと。
ひつまぶし お茶漬けで



 うまかった。



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