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オーヴェルジュ・ド・リル ナゴヤ

 最大16連休などと言われたゴールデンウィークであるが、こちらは一日も休めなかった。というわけで、先週の土曜日から今日までの4日間、少し遅いGWを過ごしている。

 初日の土曜日、そういえばこのところろくな家族サーヴィスをしていないことに気づく。これはいけない、と思って奥さんにどこか行こうかと聞いたところ、「たまにはフランス料理みたいな美味しいものが食べたい!」とおっしゃる。ちょうど名古屋に行く予定があったから(職場の方の結婚式でスピーチなのだ)、じゃあ出発の日を早めて、今夜から名古屋で・・・と思ってレストランを予約することにした。「オーヴェルジュ・ド・リル ナゴヤ」(リル川のほとりの宿泊設備を備えたレストラン)というフランスの田舎町に本店があるレストランだ。

 ホームページで調べたところ、この名古屋店は、「今名古屋で最も話題の「ミッドランド スクエア」の42階にオープン。パリの喧騒から遠く離れ、コウノトリが飛び交い、白鳥が小川を泳ぐ美しいレストランを、新たな魅力ある天空のレストランとして表現」したとのことで、随分とお洒落なお店である。

 お洒落なお店、いいなあ。奥さん、お洒落なお店、喜んでもらえるかなあ。お洒落なお店・・・・・・お洒落な・・・・・・ん?(・_・)

お洒落なお店ですってぇっ!?Σ(゚ロ゚ノ)ノ

 これはマズイ。マズイったら、マズイ。
 なぜって・・・日本酒をこよなく愛する私と奥さん。

 当方、フレンチなんて初心者だからである(汗)。

 きっと、高級なフランス料理のお店というのは、身長2m以上体重100キロ以上の怖そうな黒服のメートルドゥが入口で待ち構えていて、ビクビクしながら服装チェックされて、何とか入れてもらって、そうするとソムリエがやってきて「当店に来るお客さんなんだから、当然これくらいわかるだろ?」的にワインリストをただ置いて去って行って、値段も書いてないワインリストはフランス語だけで、しょうがないからおそるおそる「あの・・・コレを」とか言って指さすと、ソムリエが「シャトー・$%&#%*‘‘*@;%%&ですね?こちらは&%#%&になさいますか?それとも#%#$$になさいますか? ・・・かしこまりました。」とかわけのわからないまま進んで、気がつくとお支払いが大変なことになっているに違いないのである。(←すべて妄想)

 しかし奥さんのキラキラ輝く目を見ていると、今更、「やっぱりフレンチじゃなくて、和食にしようか」などとは言えるわけもなく、そもそも有名なお店に当日の予約であるから、予約でいっぱいという可能性もあるわけだし、GWの家族サーヴィスの全てがこの一戦にあると思い、一層の奮励努力をもって電話をした。まさにZ旗を掲げた東郷平八郎提督のような気分である。

「お電話ありがとうございます。オーヴェルジュ・ド・リル・ナゴヤでございます。」

 電話に出たのは、身長2m以上体重100キロ以上の怖そうな黒服の・・・ではなくて、明るくて爽やかな感じの女性だった。一気に緊張がほどけそうになるのをこらえ、がんばって続ける。

「あの、今夜いきなり予約というのは厳しいでしょうか?」
「はい。大丈夫ですよ。ただ、お時間が7時からか、7時半からか・・・」
「じゃあ、7時からお願いします。」

 あっけなく、お洒落なお店決定である。(;・_・)
 おっと、そうだ、アレを伝えなくちゃ。作戦が開始されてからでは遅い。

「で・・・あの・・・お恥ずかしい話なのですが。。。」
「はい?」
「当方、フレンチ初心者なのですが大丈夫でしょうか?」
「大丈夫ですよ~(笑)」

 良かった・・・初心者でも大丈夫とのことである。もし「大変申し訳ございませんが、当店は初心者の方にはいささかハードルが高いかと存じます。」なんて言われたら、戦意喪失著しいところであった。こちらの育ちの良さはバレてしまったものの、コロコロと笑って頂けてこの女性の優しいご対応で、本当に救われたのである。

 後は長野駅発の特急しなのに乗って、1900より勇猛果敢なる作戦決行である。

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 名古屋についたのは夕方。名古屋駅前で買い物をしたりして時間をつぶし、19時少し前にお店へ。出迎えてくださったのは、身長2m以上体重100キロ以上の怖そうな黒服の・・・・・・ではやっぱりなくて、スマートなスーツ姿の方。よかった。ウェイティングルームで5分ほど待って、店内(?)へ。3~4mはあろうシャンデリア(しかも木製!)のある、お洒落なお店である。


rooms_1.jpg


 席につくと、大きなお皿の上にナプキンと今日の献立がのっていた。

オーヴェルジュ・ド・リル メニュー

 おそるおそる開けてみると・・・。

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ボルシチの冷製 サワークリーム添え

パテ・アンクルート オーベルジュ・ド・リル風

ラングスティーヌとローメインレタスのポピエット

鴨胸肉のロティー 腿肉とアプリコットのフィユテ
ソース・ポワヴルヴェール

プレデセール

サフランの香るマンゴーのカルパッチョとそのソルベ
マドレーヌショコラを添えて

コーヒー

小菓子
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 やっぱり分からない(笑)。
 ポピエットってなんだろう?ニコレットなら知ってるのだが・・・。

 と、そこへ山岸さんというソムリエさんが登場。ワインリストを持ってきてくれたが、そもそもポピエットをニコレットの仲間かどうか(小声で)真剣に討論を始めていた我々である。どれが合うのか、見当がつかない。やっぱり電話の通りお任せでお願いしますというと、すいすいと選んでくれた。畑単位で名乗ることが許された美味しいワインなのだとか。さすがプロである。

 そこへもうお一人、太田さんというソムリエさんもやってきて、リラックスすればいいし、分からないことがあったら遠慮なくどんどん聞いちゃって大丈夫ですよというお話を聞く。ものすごくフレンドリーなお二人の接客に一気にくつろぎ(←我々二人は単純なのである)、それから食べ終わってお店を出るまでの3時間半、いろいろなことを聞いて本当に勉強になり、また楽しい時間を過ごすことができた。

 太田さんからは、料理やマナーについて、たとえば魚用のフォークにはボコっとへこんだ部分があるから、それで見分けをつければいいとか、何故ヘコみがあるのかといえば、昔はこのヘコみを使って小骨をそいだ名残なんだとか、ナプキンはどうたたんでどう使うのが良いとか、果てはデザートにチーズを何種類かお願いしたところ、ブルーチーズにはジャム系が合うとか、このタイプにはナッツが合うとか、・・・他にもたくさん、本当に詳しく教えてくださった。

 山岸さんからは、ワインと葉巻について。たとえば冬場はシャルドネというブドウで作るブルゴーニュの白が合うけど、夏場はソーヴィニョン・ブランとセミヨンから作るボルドーの白が面白いとか(冷えているうちはソーヴィニョン・ブランというブドウが強く出て爽やかで、後半、温度が上がってくるとセミヨンが出てきて深みのある味を楽しめるとのこと)、一本の葉巻でもカットの仕方、吸う場所によっても味わいが違うこと。時間をかけて楽しむという点で、ワインと葉巻には多くの共通性があることとか、果ては私達夫婦のような飲兵衛にオススメの(笑)愛知の観光名所などなどなど・・・。


鴨胸肉のロティー オーヴェルジュ・ド・リル



 考えてみれば奥さんも私もほとんどお店の方としゃべりっぱなしの三時間半。しかもソムリエの方お二人がかりでというのは全く贅沢な話で、レッスン料を別途お支払しないといけないのではと思ったほどだったが、皆様、本当に親身になって楽しく過ごせるよう、また別のお店に行っても使えるようにと接客してくださった。このお店に来て本当によかったと思った。


うまーっ
(↑奥さんが食後の心境を描いた落書きをくれた。)


 うまかった。


 追伸
 帰りがけにお店から、クッキーをいただいた。

オーヴェルジュ・ド・リルの箱

 これもまた・・・

オーヴェルジュ・ド・リルのクッキー


 うまかった。

テーマ : 美味しかった♪ - ジャンル : グルメ

コメント

こんばんは

これはまたゴージャスな食事ですね。
あっしはフレンチは未体験です。
たぶん、あっしにとっては未知の味...

楽しめて良かったですね。

昔、ドイツでレストランに一人で入ったときを
思い出します。
メニューが当然ドイツ語なのでさっぱり
わからなかったんですが、なんとかなりました。
でもドキドキでした。
いい思い出です。

こんばんは!

おぉ...
フレンチとは、お洒落じゃないですか^^
僕も行ったことありますよ!
でも、マナーですか!?
よう覚えて無いんですわ^^;

僕は、当たって砕けろ派なんで、なんでも果敢に行きますよ。
お蔭で嫁さんが恥をかきますが...

でも、本格的な店って店構えや料金だけのものはありますよね!
うらやましいですよ!
またチャレンジしたくなってきたなv-389

しかし店名がブログ名と同じかと思っちゃいましたよ!

とてもステキなお店ですね

最初は大爆笑してしまいました。失礼しました。
とは言え私もメニューの単語が意味不明Σ(゚ロ゚ノ)ノ
ニコレットはわかるけどポピエットってどんなものですか?
プレデセールってなんですか?
まるで音楽用語並みの難しさです・・・
でも。本当にステキなお店ですね。。。
お料理もお菓子も実においしそうです。
あ~~ん。ぜんぶ写真を載せてくれなくっちゃ~~。

名古屋じゃちょっと遠くて行かれないです。

Re: こんばんは

ハイデルベルクさん、こんにちは!
最初、お洒落なお店でフレンチと気づいたときにはどうしようかと思ったんですが、お店の暖かい接客のおかげで何とかなりました(汗)。
それにしてもドイツでレストランに一人でってスゴイ経験ですよね(@@;;
何とかなっちゃうものなんでしょうか。
すごいです~。

Re: こんばんは!

私も当たって砕けろの精神で行って参りました(笑)。
ホントおっしゃるとおり、料金だけのことってありますよね。
このお店もサービス料として13%とっていますが、なるほどなあと納得しちゃいました。

> しかし店名がブログ名と同じかと思っちゃいましたよ!
フランスの作曲家カントルーブが、同じくフランスのオーヴェルニュ地方の素朴な民謡にお洒落な和声をつけた「オーヴェルニュの歌」という曲があって、この曲が大好きなものでつけたブログ名なんですけど、たしかにソックリですよね(笑)。オーヴェルニュは地名ですが、「オーヴェルジュ」というのは、フランス語で、「宿泊施設つきのレストラン」のことをいうんだそうですよ~。

Re: とてもステキなお店ですね

行くまではいっぱいいっぱいな感じだったんですけど、着いてからは全てを忘れて楽しんでしまいました。
ホント、すてきなお店でしたよ~。
食べたり飲んだりに夢中で、写真とるの忘れちゃったんです(笑)。
すみません~。

<ポピエット
確か何かを包んで焼いたような、そんな感じの料理でした。
・・・・・・美味しかったことだけは間違いないんですが(汗)。

No title

こんばんは^^)

素敵な雰囲気のお店ですねぇ。
ソムリエの御二方も、たこさん夫妻がお相手だから、
さぞかし楽しかったんじゃないでしょうか☆

奥さんの絵がその『時間』のすべてを醸し出してる感じがします(笑)

お土産のお菓子も美味しそう。良い休日のひと時でしたね

Re: No title

いや、ホントに良いお店で、初心者でもくつろいだ雰囲気で楽しむことができました。ウチの奥さんの絵のように、まさに二人でこんな顔しながらホテルに戻ったんです(笑)。美味しい料理を食べた後って、不思議とぐっすり眠れるんですよね。久方の休日に良い癒しをいただきました。癒しといえば、藍さんの写真からもいつも癒しをいただいております(^^
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