スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

シューマン 「夜曲」作品23 ヘルベルト・シュフ(ピアノ)

 今日のWQXAの曲目を見ていると、久し振りにハインツ・ホリガーの名前を見つけた。ハインツ・ホリガーといえば、私がバロック音楽を好きになるにあたって随分とお世話になった天才オーボエ奏者だが、作曲家としての作品には触れたことがなかった。そこでいろいろ探したところ、ナクソスでこのアルバムを見つけた。ヘルベルト・シュッフ(シュフ)という人が、シューマン、ホリガー、スクリャービン、ラヴェル、モーツァルトを録音したアルバムである。ちなみに本論とはまったく関係ないが、悔しくなるほどのイケメンである。実にけしからんヾ(*`Д´)ノ

ヘルベルト・シュッフ


 なるほどよくできたプログラムで、ロマン派のシューマンの後に唐突に現代の無調音楽(ホリガー)がやってきて、次は妖しいスクリャービンの後、ラヴェルがきて、最後は古典派のモーツァルト・・・・・・ってシュフさん・・・

 全然関係性がないじゃないですかΣ( ̄ロ ̄|||)

 とおもったら、アルバム名を見て納得した。「Nachtstucke」・・・「夜の作品たち」または「夜のかけらたち」とでもいったところか。確かにそう思って曲目を見ると納得である。

-------------------------------
シューマン 「夜曲」 Op. 23

ホリガー 「エリス」

スクリャービン ピアノ・ソナタ第9番 ヘ長調 「黒ミサ」 Op. 68

ラヴェル 「夜のガスパール」

モーツァルト 「アダージョ」 ロ短調 K. 540
-------------------------------
 
 一言で言って素晴らしい。何が素晴らしいのかといえば、このヘルベルト・シュフのピアノである。とにかくうまい。群を抜く世界トップクラスの技術もさることながら、絶妙のタッチと明晰な音色で非常に清潔で理性的なピアニズムを感じる。クリアなピアノ・・・というと、冷たい印象となることが多いが、シュフの音は、まさにピアノらしいふくらみのある音で、片時もコクや深みを失っていない。ただの技術屋ではなく、楽曲を見事に消化し把握しきった大きな演奏である。それゆえに野心的なこのプログラミングも奇をてらった感がまるでない。すべてが自然と存在し、つながっていくのである。

 どんな人なのだろうか・・・と思い、公式ページのプロフィールを見て驚いた。少し長いが、引用しておく。

「ヘルベルト・シュフは、1979年にルーマニアのTemeschvarに生まれ、最初のピアノのレッスンをMaria Bodoに受けた。社会主義体制崩壊の直前に、一家はドイツへと移住し、ローゼンハイムのKurt Hantschのもとでピアノを続けた。12歳の時、ザルツブルグのモーツァルテウムの若い学生となり、Karl-Heinz Kämmerlingのもとで研鑽を積んだ。2004年から2005年にかけて、カサグランデ国際ピアノコンクール(イタリア・テルニ)、ロンドン国際ピアノコンクール、ウィーンの国際ベートーヴェンピアノコンクールといった多くの重要な国際コンクールで優勝。」

 概ねこんなようなことが書いてあるハズであるが(汗)、1979年生まれの若手ピアニストがこのような堂々とした演奏をするのか、と正直驚いた。

 まず冒頭のシューマン。夜の旅のはじまりにシューマンを持ってくるなんて、シュッフ、わかっているではないかと思いつつ聴き始めた。ただこの演奏は、シューマン独特の音世界にどっぷり・・・と期待すると面食らうかもしれない。シューマンの世界には十分な配慮をしつつも、常に冷静に理性的に処理している。でもそれでいて気がつくと私たちはいつのまにか、あのシューマンの、あの黒く深い森の中に、いるのである。しかもかなり奥深いところに。演奏スタイルにしても、無駄な作為が一切感じられない。気負いのない自然に流れるシューマンというものが、こんなにも美しく、素敵なものだとは知らなかった。

 1979年ということは、今年でちょうど30歳ということか。今後のシュフに期待大である。


[試聴]
http://ml.naxos.jp/album/OC733

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

コメント

すっごいシューマンです。

「夜の曲」とは・・・・
私は「夜の曲」が大好きなんですよ。。。
とくに終曲は最高です。
私はこの曲をどっぷり浸かるような演奏をされると興ざめしてしまいます。

シュフさん。イケメンの上に実に素晴らしいシューマンじゃないですか。
ほんのちょっとしか聴いていないけど・・・
しかも、この曲集をCDの最初に持ってくるところなんざ~~~
というか私の場合、「夜の曲」弾かなきゃシューマン弾いたことになりませんデス。
私は「夜の曲」でピアニストさんのシューオタ度をチェックしています。
シュフさん。ポイント高いです!!!
シューマン弾かないイケメン・タローさんよりずっといいです。

素晴らしいピアニストさんの情報をありがとうございます。

Re: すっごいシューマンです。

はるりんさん、こんにちは!
シューマン、たくさんのブログでお話にあがっているので、いつもタイミングを逸してきたんですが、今回こそはと思って書きました!(^^

やっぱり、キアリーナさんです。シューマンについての深い知識と洞察からくるこだわり・・・すごいです。シュフのシューマン、特にこの「夜の曲」(夜の曲としたほうが、雰囲気出ますね!)ですが、やっぱり理性的なウチに秘めた情熱というか、そういった紳士的なアプローチがとっても素晴らしく、しかもイケメンなところなどと合わせると、なんとも天は二物を与え過ぎというか、なんとも悔しいというか・・・あれ?(←本質と関係ない話になっているかもしれません)

>夜の曲」でピアニストさんのシューオタ度をチェックしています。
 夜の曲、凄い曲ですね!この沈思するような諦念の先にある何かといった雰囲気が大好きです。

こんばんは

う~ん...話についていけない。
1度聴いてみます。
シュフという人は相当すごいんですね。

Re: こんばんは

お返事大変遅くなりましてすみません(><;;

シュフ、とにかくうまいんですよ~。
音がとってもキレイで、理性的というか、すごくスマートな弾き方だなあと思いました。お聞きになられていかがだったでしょうか。こういうシューマンもあるんだなあと感じたたこでした。
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。