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ブラームス ピアノ・ソナタ第2番嬰ヘ短調Op.2 | リヒテル(Pf)

 なんでまたブラームスという人は作曲家としての人生のはじまりを、3つのピアノ・ソナタで迎えたのだろうか。例えば先輩のシューマンの場合、作品1はあのアベッグ変奏曲であるし、作品2の蝶々、作品3はパガニーニから拝借したモチーフによる練習曲・・・ようやくソナタが現れるのは作品11だ。ブラームスにしたって青春の若々しい爆発ならばもっとこう自由な書き方があっただろうに、ソナタというフォーマルな枠組みの中でわざわざ爆発させたというのは、周囲はTシャツにジーンズ姿なのに毎日スーツを着て学校へ通ってくる大学生のような、すごい青春だと思う。

 それにしてもこの第2番のソナタは、3曲のソナタの中で最も様々なロマンティークなものや感情が丸のままゴロゴロと入っているようだ。カッチリとした形式感の中にあっても、楽章を追うごとにいつのまにか自由な世界に入り込んでいく。そもそも何故、ソナタにしたのだろうか。まだ成人すらしていない19歳の青年が、溢れ出すロマンティシズムを、伝統形式の中にぎゅうぎゅうに押し込んだ結果、この不思議な魅力のある未完成な曲が出来上がった。第1楽章のアタマに記された"Allegro non troppo e energico"という指示にしたって、「速く、はなはだしくなく、そして力強く」と言われても、若いんだからもっと思い切ってどっちかにしようよといいたくなる。それとも後にクララ・シューマンに献呈されるこのソナタ、どっちかになどできなかったのだろうか。

bra_pfs02_01m.jpg


 個人的に好きなのは第3楽章のトリオの「Poco piu moderato(ポコ・ピウ・モデラート)」で始まる美しい旋律。ここにも最高音のAがすぐに減衰してしまうようなところに、ホロホロと崩れてしまいそうな、19歳の想う儚い美しさがある。

bra_pfs02_03m.jpg

[第1楽章]
http://www.youtube.com/watch?v=D63iQngnHgc
[第2楽章]
http://www.youtube.com/watch?v=z_HkEMNo7g8
[第3楽章]
http://www.youtube.com/watch?v=k-SAABsJjag
[第4楽章]1/2
http://www.youtube.com/watch?v=dhjXqHf5J5g
[第4楽章]2/2
http://www.youtube.com/watch?v=7fY4BhUDD7k

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

コメント

こんばんは

ブラームスのピアノソナタ第1と第2を今回初めて聴きました。
第2の方がなんとなく好きです。(笑)
しかし、大学生がスーツを着て学校に通うとは...面白い例えですね。たこさんらしく巧い表現です^^。

しかし、YOU TUBEは便利ですね。

Re: こんばんは

kurt2さん、こんばんは!
ブラームスのピアノソナタって3番はそれなりに登場機会があるようなんですけど、1番と2番ってあんまり演奏されないですよね。第2番、不思議な魅力がありますよね。不思議の国のヨハネス。うん。

私の中で、好きな曲第1位というのは別にあるんですが、好きな作曲家というと、1位バッハ、2位ブラームス、3位ブルックナー・・・といった感じなんです。私にとっての3大Bです(笑)。いつもコメントありがとうございます^^
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