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透明で潤い豊かなラフマニノフ

小川典子 ラフマニノフ


 ナクソスの今週の一枚に、ピアニスト小川典子さんが指揮者のオウェイン・アーウェル・ヒューズ、マルメ交響楽団と一緒に演奏した盤が挙がっていた。ラフマニノフの第2と第3のピアノ協奏曲が入っている。早速第2番を聴いてみた。

 全体を通して、とにかく無駄な力みがない。第1楽章、冒頭の鐘の音からして凄く自然だ。続くオーケストラも、何ら人為を感じさせないままに、第 1主題を滔々と奏で出す。互いの音を非常に良く聴きあう、こうしたアプローチのおかげで、独奏ピアノとオーケストラが十分に調和して聞こえる。そのため、よく「室内楽的」と呼ばれるこの第1楽章の特徴を一層味わうことができる。終わりのほうで経過句なしに突然現れる第二主題は、息を呑むほど美しい。第二楽章は甘美な流れ。マルメ響の肉厚な内声と豊潤なサウンドがクリアな分離感を伴って立体的に立ち上がり、ピアノは静かに語りだす。第3楽章は協奏曲ならではの醍醐味満載。自在に変幻する情感を余すところ無く弾ききっている。これまでの様々な演奏で堆積してきた古い地層がきれいに落とされ、楽曲本来のしっとりとした地肌が見える。

 透き通るような輝きと豊かな潤い。
 唯一の心残りは、空腹に耐えかねてうどんをすすりながら聴いてしまったことだ。(汗)


↓[試聴]小川典子(ピアノ)/オウェイン・アーウェル・ヒューズ指揮/マルメ交響楽団
http://ml.naxos.jp/?a=BIS-CD-900

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

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