スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ブリテン 無伴奏チェロ組曲第1番作品72 | アルバン・ゲルハルト

 先日、ドヴォルザークのチェロ協奏曲で好演を聴かせてくれたアルバン・ゲルハルトが気になり、CDを聴いてみた。OEHMSclassicsから出ているもので、ブリテンとJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲とコダーイの無伴奏チェロソナタが入っている。この中で、特にブリテンが素晴らしかった。

アルバン・ゲルハルト

 ベンジャミン・ブリテン(Edward Benjamin Britten)は、1913年に生まれ1976年に没した、20世紀を代表するイギリスの作曲家だ。調性の時代はとうの昔に終焉を告げ、世の中が無調に向かって走っていた20世紀にあって、調性的で保守的な作品を書いた。この無伴奏チェロ組曲も20世紀後半に書かれたことを考えると、やはり保守的であるともいえるわけだが、「ブリテンにしては」斬新な味わいを楽しむことができる。雄弁に語るチェロの妙味。無伴奏、すなわちチェロ一本だけで、これだけの世界を構築できるのだから、やはりブリテンはすごいわけである。

 さて、この無伴奏の組曲は全部で9曲からなる。1960年秋のロンドンで、かの偉大なるチェリストのロストロポーヴィチと出会ったことをきっかけにして生まれた一連のチェロ作品の一つだ。当然、ロストロポーヴィチのために書かれた作品であるから、これまで彼の演奏こそが名演・名盤だと信じてきたし、それは今も変わらない。だが今日ゲルハルトのチェロを聴いてみて、ああ、こういう風にも楽しめる曲だったのかと嬉しくなった。

 第一曲目冒頭から、今回使用された名器「ゴフリラー」の音色を堪能することができる。特に低音の重厚な響きが素晴らしく、チェロの醍醐味を余すところなく感じられる演奏だ。ブリテンの書いた、少しだけ現代風の組曲に、過剰な没入を避けたゲルハルトの明晰なアプローチがとても良く合っている。これぞ21世紀の名演奏だ。

[試聴]
http://ml.naxos.jp/album/OC332

アルバン・ゲルハルト公式サイト(音が出るので注意)
http://www.albangerhardt.com/

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

コメント

試聴してみました!

やり方がマズイのかもしれませんが、1曲あたり10秒ほどしか
試聴できませんでした。
でもチェロの音色の良さは凄く伝わってきました。
曲についてはなんとも言えませんが、このCD欲しくなって
きました。

Re: 試聴してみました!

kurt2さん、いつも御来訪ありがとうございます。ここしばらく家をあけておりまして、お返事が遅くなってすみません。

ゲルハルトの息遣いまで聴こえてくるCDですが、演奏自体はとてもクールでかっこいいですよね。ブリテンの組曲を書きましたが、こうして改めて聞きなおすと、他のバッハやコダーイも素晴らしいなあと感じました。

> やり方がマズイのかもしれませんが、1曲あたり10秒ほどしか
> 試聴できませんでした。
残念ながら、ナクソスミュージックライブラリーは会員制のため、会員にならないと10秒程度しか聴けなかったはずです。他に無料の音源がなくて、すみません~。
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。