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ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 | ケルテス指揮 ウィーン・フィル(1961)

 クラシックをなるたけ低予算で愉しむことを旨とする生活ゆえに、いわゆる「名盤」というものにあまり縁の無いこの日記であるが、それでも我が家の書庫には、所有するCDやらレコードやらテープやらがある程度はある。昨年10月の引越しの折に、整理しきれないままとりあえず突っ込んでおいたのだが、今日は書庫に入ってごそごそと物色してみた。指揮者のイシュトヴァン・ケルテスがウィーン・フィルを振った1961年盤が出てきた。昔からこの「新世界より」の名盤中の名盤といわれるもので、録音は英デッカによる。

 古い録音なのだが、音はすこぶる良い。それもそのはずで1961年前後のイギリス・デッカといえば、ワーグナーの「ニーベルングの指環」などのオペラ録音や、優秀な名盤・名録音が続々と生まれた黄金時代だった。フルトヴェングラーが腕を振るい、バックハウスがベートーヴェンのピアノソナタを弾きまくったのもこの時期である。当時のデッカの高度な録音技術にただひたすらに感謝である。

 演奏は、素晴らしいとしか言いようが無い。この曲については前にカラヤンの演奏を(個人的な思い出もあって)随分と良く書いたが、こうした演奏を聴くと、やっぱりかなわないなあと思ってしまう。ティンパニーがダダダンッと全開で鳴り響き、テンポは変幻自在に変化し、懐かしいウィンナーホルンやコールアングレ(イングリッシュホルン)の音色が郷愁を誘う。もちろん今日の演奏水準からすればアンサンブルの悪さは否めないが、この演奏はそんなことなどおかまいなしに素晴らしい。一つ一つのフレーズが情感たっぷりに歌いつくされ、ハンガリー出身のケルテスによる、土臭くも麗しい迫力満点の音楽である。

 ケルテスはこの録音の後も活躍し、「将来が期待された中堅指揮者であった」が、「1973年夏、イスラエルのテル・アビブの海岸で遊泳中に高波にさらわれ(ウィキペディア)」亡くなった。享年43歳。その死はあまりに早く、あまりに惜しい。

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

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