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ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調op.18 | ギーゼキング&メンゲルベルク指揮ACO

 ピアノ協奏曲というのは略称で、正しくは「ピアノとオーケストラのための協奏曲(Concerto for piano and orchestra)」という。そのことを再認識する一枚が今日聴いたこれだ。冒頭、最弱音から立ち上がる鐘の音を聴いた時から、時間を忘れてしまった。

ギーゼキング ラフマニノフ


 セルゲイ・ラフマニノフは、1873年に生まれ1943年に没したロシアの作曲家であり、ピアニストである。豊かな自然に囲まれながら多感な少年期を過ごし、モスクワ音楽院でピアノと作曲を学んだ。ピアノ科卒業時の同期にあのスクリャービンがいることからも、つくづくロシアは才能の沃野であると思う。卒業後、交響曲第1番初演の大失敗(彼のせいではない)から自信を喪失し、精神状態を損ねたが、こうした苦境を乗り越えて書かれたのがこのピアノ協奏曲第2番。これを20世紀の巨匠ヴァルター・ギーゼキングが、天才ウィレム・メンゲルベルクの指揮、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団とともに、弾ききっている。

 一言で言ってギーゼキングの音楽というのは、揺るぎないテクニックと虚飾のないピアニズム。自然な演奏という点では、以前に書いた小川典子さんなどもそうだと思うが、この人の演奏からは、より力強く、迷いのない鋼鉄の意志を感じる。

 メンゲルベルクの振るオーケストラも負けていない。第1楽章、再現部の第2主題。7:20あたりから流れる、このホルンの第2主題が何と自然で美しいことか。ここでのメンゲルベルクのテンポの取り方が絶妙で、天才的ともいえる。冒頭からソリスティックな凄まじいダイナミクスの幅をみせたギーゼキングであるが、これ以降は一転、しばし見事なアンサンブルに徹する。ソリストなのだからとか、コンチェルトなのだからといった人為的な気負いは一切ない。それぞれがそれぞれの役割を理解した職人の音楽である。第2楽章は天上の美しさ。左手のアルペジオは一貫してアンサンブルに徹し、右手はハッキリとしたタッチで孤高のメロディーを歌う。ここで改めて感じるのは、ラフマニノフの室内楽的な書法である。第3楽章ではメンゲルベルクの気合とともにオーケストラが重厚なシンフォニーの如く鳴り渡り、爆発し、またギーゼキングのテクニックが遺憾なく発揮されている。終了と同時の拍手がいただけないが、この演奏に生で触れたら確かに抑えられないだろう。録音がもっと良ければ・・・というのはねだりすぎか。

[試聴]
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2942455

テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

コメント

こんばんは

ご紹介の演奏は残念ながら、拙者は聴いたこと
ありませんがキーゼキングとメンゲルベルクの名前は
存じております。
音はやはりモノ録音なんでしょうね。
拙者はリヒテルのしか聴いたことがないんです。
この曲もいずれ聴き比べをやりたいとは思ってるんですが
聴きたい曲が多すぎて...
参考にさせていただきます。

Re: こんばんは

リヒテルの演奏、友人が持っていて聴いたことがあります。スヴャトスラフ・リヒテル・・・名前は舌噛みそうですけど、演奏は本当に素晴らしいですよね。

この演奏は、1940年なのでkurt2さんがおっしゃるようにモノラル録音でしかもレコード針のプチプチ音が入っているという・・・本当に残念です。メンゲルベルクは、バッハのマタイ受難曲を聴いて以来、大好きな指揮者なんですけど、地方ではCD置いてあるお店が少なくて困っています。

ラフマニノフP協2番

私はあまりロシア~は得意じゃなくて。。それによく知らないもので。。。
ラフマ好きのひとには怒られちゃういそうなのですが、私にはラフマのねっとりは今のバリバリのデジタルよりもこういうモノ録の方がノスタルジックな雰囲気になってむしろ聴きやすいかも。今持っているCD屋さんお勧めのスルタノフよりもゼッタイいい。。。いい感じに中和されるというか。とくに第2楽章は実にいいですね。ピアノもオケも実に巧い。
いや~。たこさん。ありがとうございます。
今スルタノフのCD開けたら中から探していたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲が出てきましたv-411。。。

Re:ラフマニノフP協2番

いつもコメントありがとうございます(^^
「モノ録の方がノスタルジックな雰囲気になってむしろ聴きやすい」というのは、なるほどなあと思いました。まるで砂糖水と批判されたラフマニノフ。それに対して即物的といわれることもあるギーゼキングのピアノ。実は良いコンビなのかもしれないです。はるりんさん、鋭いですね!それにしてもロシアって濃厚ですよね(笑)。私の場合、この濃厚さが時にたまらない魅力となって押し寄せてきます。実はスルタノフも好きなんですが、私もやっぱりこの演奏が一番です(^^

>今スルタノフのCD開けたら中から探していたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲が出てきました
ありますよね!こういうの、ありますよね!
私も前にベートーヴェンの皇帝を聴こうとして、中からエレキギターのジミー・ヘンドリクスが出てきたときはホントにビックリしたんですけど(笑)。

はじめまして!

初コメします。
オイゼビウスさん...

小職のブログには、コメントいただいておきながら、
失礼いたしました(汗
ギーゼキングとメンゲルベルク...
渋いですv-410

僕も、この演奏聴いた事ありません。
モノって、シチュエーションによるんですが、やはり味があると言うか、なんか良い感じ感ありますね。
ちなみに僕が聴いてるのは、当たり前のように、
アシュケナージ/プレヴィンです。

Re: はじめまして!

フロレスタンことせばすてぃあんさん、こんにちは!
オイゼビウスことたこです(^^

実は逆にアシュケナージとプレヴィンの盤、しっかりと聴いたことがないんです。たぶん、全集になっているロンドン交響楽団とのものだと思うんですが、なかなか全集を買う勇気がなく、でもいろいろなところで絶賛されているし、どうしようという感じでした。

でもアシュケナージのラフマニノフは、とても好きです。というのも、ラフマニノフが好きになるきっかけだったのが、フィストゥラーリ指揮ロンドン交響楽団のアシュケナージ(P)による第3番だったんです。アシュケナージのラフマニノフ、すごいですよね!(><;

やった!

ここにもいた!
アシュケナージを認める人が!
すいません、取り乱しました。
なんか、アマゾンや、その他色々なサイトで、
あまり褒められていないのが悔しいです。
僕も、アシュケナージ凄いと思います。
ショパンも良いと思いますし、ブラームスも良いと思います。
勿論、シューマンも。
やっぱ、色んな作曲家にチャレンジし過ぎてるからですかね...

ラフマは、お国物ですし、文句ないですよ。
ACOとのモノも評価高いですよね。
僕は全集、買いますね、お得な気がして、ついつい...^^

Re: やった!

アマゾン、早速のぞいてみました。
最高!という評価がある一方で、中にはけちょんけちょんな評価もあるんですね~。私には信じられないです(;へ;)
アシュケナージ、確かにジャンルが広く、どれもそつなくこなすという印象が広がりがちですよね。残念な誤解だと思うんですが、一つ一つの演奏をみると、それは決して一夜にして出来上がったものではなく、深い洞察力とそれを余すところなく実現するだけの十分なテクニック・・・やっぱりアシュケナージってすごいなあと思います。ああ、やっぱり全集欲しいです。。。羨ましいです(><;;

アシュケナージ

彼は才能ありますよね!
テクもそうですが、洞察力!
なんか、たこさんの意見に納得です。
才能無いと、あんなに、曲出せないですよ。
シューマンも知人に借りたモノを聴いたのが、最初。
でも、凄い良いと思いました。
アシュケナージって、東欧のユダヤ系に多い名前なんですが、結構民族的に優れていて、アシュケナージ系とか言われてます。
やっぱ、その辺が反映された結果でしょうね。

全集の購入は...
コレばっかりは、ご本人次第ですから、
あまり無理をなさらずにv-410

Re: アシュケナージ

いつも御来訪ありがとうございます(^^
アシュケナージ系って、あるんですね~~(@@;;
ビックリです。せばすてぃあんさんは、音楽のみならず、人種や民族にまで造詣が深いんですね。凄いです!(><;;
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